2年縛り

NTTドコモの社長、吉沢和弘さんがいわゆる「2年縛り」を見直すと発表しました。

2年縛りとは、2年間に1度だけ更新月が発生してこの期間に更新しないと違約金が発生する仕組みです。

ただし、一方でスマホを購入する時の機種代金が2年間に分割され、これが割引きされるためにスマホや携帯などを購入する時、お得になります。

総務省は、この2年縛りが利用者に不利益を与えているため是正するように要求してきました。

今回のドコモの2年縛り見直しは、この要求を受けてのものです。

ドコモは2年縛りをどのように見直すのか?

ドコモの2年縛りの見直し内容はこちら。

現在の2年縛りは2年間の契約が終わった後のの2か月間を「更新月」としています。

この更新月内に解約や乗り換えをする場合、費用がかかりません。でも、更新月に解約するとこの更新月に利用した通信料金がかかってしまいます。

そして、この更新月以外で解約や乗り換えをすると、解約違約金9500円がかかります。

ドコモの見直しはこの更新月を1ヶ月早めるというものです。

つまり、更新月は契約満了の1ヶ月前から契約満了後の2ヶ月の合計3ヶ月間となります。

これにより、更新月の1ヶ月前に解約や乗り換えをする場合に、通信料金がかかりません。

この見直しがどれだけ利用者のメリットになるかは疑問が残りますが、少しは前進したと言えます。

2年縛りを1年にするとか、画期的な見直しを期待してましたが、それだと利益が減ってしまうので、やりたくないのでしょうね。

auやソフトバンクの2年縛りはどうなる?

ドコモが2年縛り見直しを決めましたが、他の大手キャリア(auやソフトバンクなど)についてはどうなるのでしょう?

これに関してドコモの吉沢社長は、「3社の足並みが揃うことが大事」と述べています。

もしかしたら、水面下では3社が一緒に2年縛り見直しすると合意ができているのかもしれません。

ドコモでは総務省に対して、大手3社が2年縛り見直しに対して協議していく場を設けるように求めていくようです。

ただ、auやソフトバンクも2年縛り見直しに対して検討はしていると思います。

ドコモと同じやり方になるかは、わかりませんがw。

2年縛りのメリットとデメリット

メリットとデメリット

2年縛りはよくない。

こう言われますが2年縛りにはデメリットだけでなくメリットもあります。

<2年縛りのメリット>

・月々の利用料金や機器購入費用が安くなる

<2年縛りのデメリット>

・自由に他の携帯会社に乗り換えできない

一つの携帯会社を長く使うつもりであるなら、2年縛りで利用料金や機種購入費用が安くなるのはメリットです。

多くの人は頻繁に乗り換えをしません。1つの携帯会社を長く使い続けるのです。

なぜなら、乗り換えすること自体面倒だからです。

一方、常に新しいスマホを使ったり、利用料金をできるだけ安くしたい人は乗り抱えを頻繁にします。

頻繁な乗り換えで、キャッシュバック特典がもらえたり、常に新しい端末を利用できるからです。

このように2年縛りには、メリットとデメリットがあります。

どちらが、自分にとって価値があるかは、その人次第ですね。

まとめ

ドコモが、今年の秋から2年縛りの見直しをします。

見直し内容は、

・2年縛りにおける更新月を1ヶ月早めて、合計3ヶ月とする

というものです。

多少改善されましたが、どれだけメリットがあるかというと疑問が残ります。

結局、ドコモなど大手携帯会社は利益優先で動いているので、利用者にとって満足いくものではありません。

大手キャリアにやってもらいたいのは、なんといっても「通信料金の引き下げ」です。

やはり。月々の通信料金が高いことは、最も家計に響きますから。

たとえば、うちではガス料金が月に6000円ぐらいかかりますが、大手キャリアを利用すると、通信料金が一人当たりこれぐらいかかってしまうのです。

あまりにも高いので、大手キャリアはとてもじゃないけど使う気にはなりません^^;。